コラム

輝く個性

2017年も輝かしく幕をあけました。
本年が皆様にとって佳き一年でありますことを心よりご祈念申し上げます。


新年はじめのエッセイは、「輝く個性」というタイトルにしました。
芸術のお稽古をなさる醍醐味について考えた時、最終目標は個性を育み伸ばすことではないかと思います。




子どもたちは、無限の可能性を秘めています。
そして、それぞれの素晴らしい個性を持っています。


一人一人の個性に優劣はありません。どの個性もみんな素晴らしい。
ただ、音楽においては、個性を前面に出した演奏をするだけでは、コンクール等の世界ではマイナス要因が大きくなります。


大切なことは、どんな世界も同じかもしれませんが、基礎がおさえられた上で、ご本人の個性を大切にすることです。

「個性を大切にする」
では、どのように指導するとよいのでしょうか?


音楽の場合、まずは楽譜に忠実であることが重要となります。
ですが、ほとんどの作曲家の作品の場合、音の出し方、表現のヒントを読んだその先には、必ず自由さがあります。


その自由な部分は、「教える」のではなく、子どもたちに任せ「考えさせる」こと。
それが、輝く個性を伸ばす教育にも繋がり、芸術の習い事をする醍醐味でもあるのではないかと考えます。


音楽教育を通じて、自身の考えをしっかりと持ち、子どもたちの個性を伸ばしていく教育が出来ることは、
最高の理想像だと思います。


昨今は、日本人演奏家の世界での活躍も目覚ましいですね。
子どもたちの音楽教育に携わる者として、今年も世界の舞台での日本人の活躍を心よりお祈りいたします。


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