今年最後のエッセイは、「成功体験を積むこと」についてお伝えします。


子どもたちの習い事として、音楽教育が出来ることの一つに「成功体験を積ませてあげること」があります。
この成功体験を積ませてあげることは、自立の第一歩です。




音楽の習い事では、毎週自分の頑張りがレッスンの場で成果として、身を結ぶ経験をさせてあえげることが出来ます。
宿題になっている曲を練習し、頑張ったことを「すごいね～、じょうずにできたね！がんばったね」と褒めてもらえること。


とても当たり前のことのように思えるかもしれませんが、努力したことに関して、自分の頑張りを認めてもらえることは、
努力することを楽しめる回路を育てることが出来ます。


小さなうちのリトミック等はグループレッスンですが、お子さんの中での価値観が形成されていく時期は、
個人レッスンで学ぶ方が多くなりますので、「自分の努力がすべて反映される」ため、
毎週のように「頑張る→認めてもらえる」の経験を重ねていくことで、
何事に対しても努力を楽しめるようになります。


また発表の場を通じて、たくさんのお客様の前で、大きな拍手を頂けることは、
より大きな成功体験を得ることが出来ます。


小さなうちから、たくさんの人の前で何かをする経験を重ねていると、大人になっていく過程でも、
人の前で何かをすることに対しての緊張感も小さく済むことが出来るため、
大きな舞台で「自分の力を発揮する」ことが出来るようになります。


多くの人の前で何かをすることは、時に失敗もあります。
ですが、その失敗もまた経験。乗り越えることを見守ってあげることは、周りにいる大人の大切な役目です。


もし、失敗してとしても、「どうしたら乗り越えられるか？」を自分で考える回路を育ててあげることは、
成功体験を重ねさせてあげること同様に、自立していくためにとても大切なことです。


こうした経験の一つ一つが、自信となり、お子さんの自立心を育てていきます。