コラム

感動の共有が生むもの

長かった夏休みももうすぐ終わりに近づいていますが、心が動く経験をなさいましたか?
小学生までに経験したことは、お子さんの心の中で一生涯大きな宝物になっていきます。

小さなこと、大きなこと、「感動」が芽生える経験は、心にいろいろな影響を与えます。



大自然に触れ、その美しさや生命力に感動する経験は、音楽的にも「発想」を引き出すための大きな財産となります。
経験していないものは、アイデアとして出てきませんが、子供の頃に経験した心の中に蓄えてあるものが、
いろんな楽曲に触れていく中では、表現の土台になっていきます。

ぜひ、心が動くほどの感動にたくさんたくさん触れてくださいね。


そして、子供の頃に子供同士で「感動」の経験を共有することは、とても大きな意味を持ちます。
現代は、バーチャルな世界の中で気持ちを共有する経験の方が多いかもしれませんが、
その反動がいじめの急増等、社会的な問題に大きく影響しているように思います。

「すごいな」
「キレイだな」

と自然の偉大さを知っていることは、自然の力を実感するとともに、ある意味で人間の小ささを知ります。

その経験は、「仲間意識」が芽生える大きなきっかけになります。
子供の頃に、仲間と一緒に感動の共有をたくさんしてきている子どもたちは、
衝突することはあっても、解決策も自分たちで探し出す力も育っていきます。


同じものを通じて、同じように感動する経験は、子どもたちの心のかけがえのない財産です。


今は、私たちが子どもだった頃よりも、子どもだけで外で遊ぶ経験が減っていますが、
自然の中で子どもたちを遊ばせることは、成長の過程の中でとても大切なことなのです。

夏は特に大自然の生命力の偉大さを感じる機会が多い時期。
ぜひ残り少ない夏休み、自然の中で遊ぶ経験をたくさんなさってください。



過去の記事

全て見る