コラム

子どもを伸ばす距離感とは・・・

桜の開花が楽しみな季節となりました。
自分自身が桜の咲く季節に生まれたためか、街中がピンク色に色づくこの季節がとても好きです。


コロナ禍が始まった2020年、超少子高齢化を迎える日本の子どもたちの教育のお役に立てたらという思いでスタートしました
おひさまメソッドも5年目を迎えました。


子どもの数より、大人の数の方が多くなると、さまざまな面で大人がお手伝いしてしまうケースが多くなり、
結果子どもたちは誰のための人生なのか?心の中で感じるものがまるで変ってしまいます。


子育ての極意は、「待つこと」だと言われます。
将来的にいつか親御さんの手元を離れることを考えれば、「お子さん自身の手で解決できる力を育むこと」を念頭におくことは、
皆様ご承知おきのことと思いますが、大人の長期目線が必要だということですね。


では、なぜ待つことが難しいのかと言えば「時間がないため」です。
でも本当にお子さんの将来的なことを考えればこそ、何を本質としたら良いのか見えてくるのかもしれません。




おひさまメソッドでは、モンテッソーリ教育の考え方を指針としておりますが、
天才児を育てると言われる「能力を育むこと」だけではなく、主体的に育っている子どもたちの姿を理想としてのことでした。
モンテッソーリ教育で育った方を挙げると、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグ、
日本では藤井聡太棋士もモンテッソーリ教育で育たれたそうです。


イタリア初の女性医師でもあるマリア・モンテッソーリは、シングルマザーでもありました。
だからこそ、自らのお子さんたちの「自立」を念頭に、どのような距離感で子どもと接すると良いのかが鍵であると、
心理学も学ばれました。


モンテッソーリ教育の根幹にあるのは、ハイハイをする前から、子どもたちの「探求心」を基本としている点です。
モンテッソーリ教育では、重厚な3段の教具棚を用意します。
もうそろそろハイハイが始まりそうな時期には、一番低いところにその時期の子が興味を持ちそうな教具を、
つかまり立ちを始めそうな時期には、2段目にその時期の子が興味を持ちそうな教具を用意しておきます。


興味があったら、自分自身の力で得ようとする気持ちを伸ばすこと。
常に子どもの「意思」に基づいて、この時期から自分で「選択」をさせています。


手伝い過ぎてしまわないこと、手伝って良いのは子どもたち自身が「上手にできるための方法を知りたいと思っている時」と
物理的に子どもの力では解決できない時とされています。
例えば、高いところのものを取りたがっているけれど、手が届かなくて取れない時には、
代わりにとってしまうのではなく、「自分の力で取った」という達成感を感じさせてあげるために、踏み台を用意してあげる。という形を選びます。


そうして、「自分の力で出来たこと」を増やしてあげ、「どうしたら上手にできるか」と言う知恵を蓄えさせてあげること。
大人にとっては、代わりに取ってしまった方がよほど早いですが、どれだけ大切なことかお気付きですか?


現代は便利な世の中になりました。
だからこそ、コツコツと時間を掛ける努力を重ねられることが貴重になりました。
私は教育職について20年以上経ちましたが、年々上手にできないことを工夫しようとせず、あきらめてしまうのが早まっているのを顕著に感じます。


子育ての期間は、長く感じるようであっという間に過ぎていきます。
「いつかできるだろうから・・・」と手を貸し過ぎてしまうことは、子育ての期間を考えるととても怖いことです。


もちろん、どんな方も最初から自分の力だけですべてを解決することは難しいですよね。
・方法を教えてくれる人がいる
・上手くいかないことは相談をし、協力を仰ぐ


いつも「人」の存在が解決のための決め手になりますから、コミュニケーション力高く育んであげること。
しかしながら、大人が代わってあげてしまっていたら、お子さんはその大切な部分に困ってしまうのです。


社会に出れば、手取り足取り「与えてくれる」人はいません。
任されたことを自分では解決できそうになければ、自ら相談し、解決策をみつけ、出来るように全うする。
現代は、それが出来ずに悩む社会人が増えているのだそうです。


子育て期間はあっという間に過ぎていきます。
主体的に人生を歩めるお子さんに育んでいきたいですね。




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