コラム

児童期初期までに育てたいこと

2025年もスタートし、気が付けば立春を過ぎました。
今年は例年に比べて、暖かな冬のように感じています。


年明けから少し英語の学習方法を変えた私は、年明けからChatGPTに触れることとなり、改めてこれまでの常識を考える機会となっていますが、
子どもの教育に携わる立場として思うことは、やはり小さな年齢のお子さんの教育において「大切」とされることは、
時代が変わっても変わらないということです。


近年はお子さんの習い事の種類も増え、少し流行にも変化があるようですね。
水泳、英語等に加えて、ダンスを習う方が増えていると伺う機会が増えました。


お子さんの習い事の醍醐味は、さまざまなことが挙げられます。
・興味を育ててあげること
・体力をつけ、健全な身体を育むこと
・自己開放できるものを持たせてあげること
・継続する力を育んであげること
おおまかには、このような目的が挙げられるでしょうか?


では、音楽の習い事の醍醐味は?と考えると、「習慣性を育ててあげられること」が他の習い事にはない魅力だと思います。
楽器の習い事は、最初に楽器を用意しなくてはいけない、練習が必要だというマイナス要素も持ち合わせていますが、
子どものうちに「毎日の規則正しい習慣」を教えてあげることは、学生生活、社会に出てからを考えると、大きな違いとなって現れますから、
かけがえのないことだと感じて来ました。



まだお家でお母様と自由な時間の流れで生活している未就園の頃、
保育園、幼稚園に入園すると、日課の中で生活するようになってきます。


小学校に入学すると「宿題」が課され、毎日「やっていくお約束」が出来るわけですが、最初から自分でできるお子さんはいません。
だからこそ、ご家庭での「日課」を組み立て、確認する方の存在が必要になります。


学年が上がるごとに、「やっていくお約束」も増え、「やっておいた方が良いこと」も出来ていきますが、
このすべてをお子さん自身の力で管理していけるようにできるか?否か?は、児童期初期までの習慣性の育み方が左右します。


楽器の練習は、毎日する必要があるもの。
だからこそ、毎日のリズムが作りやすいものでもあります。


楽器の練習そのものも、毎日の練習の習慣ができていれば、年齢に応じて少しずつ長くすれば、お子さんお一人で取り組めるものになります。
発表会やコンクール等「特別な日」のために計画を立てて取り組む経験を重ねていると、
受験などコツコツ自分で取り組む勉強も、そんなに苦ではなく、お子さんご自身で取り組める子が多いです。


もちろんこれは楽器を習えば!ということではなく、楽器のお稽古の醍醐味をご理解の上、
毎日の練習環境づくりをしてくださってこそのことではあります。
(レッスンの前日に慌てて仕向けて頂いても、さまざまなことが本末転倒です)


10歳までのお子さんの生活環境づくりは、親御様の腕次第です。
音楽のお稽古を通じて、毎日の組み立て方を身に付けさせてあげてください。


過去の記事

全て見る