コラム

お子さんに選択させてますか?

木々の色づきが美しい季節となりました。
日没が早くなったことを切なくも感じますが、自然の移ろいを感じやすいこの季節がとても好きでもあります。


私も発足当初にコラム執筆のご依頼を頂きました「こども学びラボ」のコラムを読んでいて、
なるほどなぁと思いました。私も正に昨今同様のことを感じていたためです。
https://kodomo-manabi-labo.net/indecision-kids



近年は、確かに親御さんとお子さんの距離感が近いことは顕著に感じます。
ただ、「決められない子」が多いことは、最近の子がなのか?私たちが子どもの頃からそうだったのか?
という思いもありました。




社会に出てからの決断は、子どもから大人の仲間入りをした時に、
果たしてどのような道を歩んでいくのか、方向性を決めることになりますから、大きな決断と言えばそうでしょう。



だからこそ、子どもの頃からお子さんに「決めること」「責任を持つこと」をさせていますか?
コラムを読むと、現代の親御さんは義務教育まででは全く済まず、高校、大学、社会人になっても、
本来お子さん自身が責任を持つことを代わりに決めてしまうのみならず、
人生の大切な決定まで親御さん主導でされている場合も増えているのだそう。
私の教室では、音楽の道に進んでいきたい子のためのマスターコースと、全国区のコンクールに挑戦をしている専攻コースとがありますが、
小学生の同学年だとしても進度は全く違います(一週間で進められる量が3倍以上違うかもしれません)
マスターコース=自分でやりたくてやっている子(自己管理している子)、専攻コース=コンクールに出たいとは言っても、
親御さん管理である違いです。


私自身もピアノも勉強もすべて自己管理でしたが、それは母との距離感でそう仕向けられていたことを感じます。
幼稚園児の頃から、習い事を始める時には必ず「やりたいか?やりたくないか?」を問われました。
決める時点では、「母がやらせてみたいこと」だったとしても、必ず私の意思確認がされていました。
やりたいことならば、先生とお話をしてくるのは本人。
家でもし母に質問しようものならば、「どうしてわからないならば、先生に質問して来ないの?」と叱られ、
母が先生に聞いてくれるなんてことは、間違っても一度もありませんでした。


コラムの中にあった2択から4択の練習の仕向け方も全くなく、
「あなたはママが選んだものより、自分が着たいものを着たいでしょう?」と入園前から自分でした。


人生は選択の連続。
何が良いのか?は、決して誰にもわからないこと。どんな選択をしてもそこに大なり小なり苦労はあります。
自分で自分の歩む道を決められなければ、さまざまなことを責任転嫁するようになるでしょう。
苦労も覚悟で「道」を選択していなければ、それで大成していけることは望めないと思います。


反対に「覚悟」が出来ている人は強いです。
ぜひ「こども学びラボ」のコラムもご覧ください。



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