コラム

「続けられる子」を育むために

秋も深まってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
芸術の秋は、全国各地で素敵な音楽のイベントが開催されています。ぜひみなさんも足を運ばれてみてください。


今日のタイトルは、高校生男子の教え子が毎日習慣で動いている私に
「どうして続けられるんですか?頑張ろう!と決めても1か月くらいは続くけど、それ以上経つと疲れてやめてしまう」
と相談されて考えたことに始まります。


決めたことを続けるためには、第一に「やりたい気持ちが強いかどうか?ということ。
「絶対にこうなりたい!」という気持ちがあれば、実現するために必要な努力を途中で辞めてしまう人はいないことでしょう。


小さな頃の「夢」を叶えられていないのは、そこまで気持ちが強くなかったか、
努力の部分を覚悟する前に夢として言葉にしてしまったかだと思います。





どんなことも、急に出来る訳ではありませんから、そこにはある種の我慢が伴いながら、我慢を我慢と思わずに楽しめるか?が
キーポイントになってきます。
それには、スモールステップを作り出すこと、小さなお楽しみを作っておくことです。



私は課題をクリアしていくことをよく山登りに例えて子どもたちに話しています。
同じ山でもエベレストに登ることは大変だけれど、八幡山(宇都宮の桜の名所です)を登ることを嫌がる人はいないはず。
それはすぐそこにゴールが見えているから。


課題を貯め込んでしまうとエベレストのようになってしまいますが、
すぐに手を付ければ、毎日の課題は八幡山で済みます。


エベレストのような大きな課題に挑む時は、小さくブロック分けして、毎日取り組むことを小さくすれば同じです。
小さな課題を毎日続けていたら、いつの間にか大きなものをクリアしていた。



話すのは簡単ですが、修行のような気持ちで取り組んでいては、やはり続きませんから、
小さなお楽しみ(息抜き)を作ることも大切だと思います。
・好きなことをする
・欲しかったものを買う
・食べたいおやつを用意しておく
・人と会う約束をしておく    等々。


大きな課題に取り組もうとする方ほど、息抜きが上手でいらっしゃいます。



もう一つ、続けるために大切なことが、気持ちの持ち方ではないかと思っています。
人間がたった一人で一日でできることなんてとても小さなこと。
だからこそ、7割の力で頑張って続けること。


恐らく続かない方の多くは、「頑張ろう!」という気持ちだけで、急に頑張りすぎてしまってストレスになるからで、
70点できれば合格と思いながら取り組めば続くはずだよと、
自分自身が20代の頃、3か月で15キロ減量したのは良いけれど、糖質を極端に控えていたがために、
キットカットを1日1つ食べ始めたらあっという間に太ったこと、
反対に40代を過ぎて、揚げ物を食べるのをなるべく控えながら、運動を少し増やした減量は、
ストレスなく続けられるから、代謝が悪くなっているはずの今でも戻らないことを例に教え子には答えました。



経験値が少ない子どものうちは、スモールステップにする
区分けをすることが難しいかもしれませんから、そこは大人の出番ですね。


頑張るためのエネルギーを与えてあげることも、大人にできるとても素敵なことだと思います。




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