コラム

小学校卒業までに育てたいこと

爽やかな季節から、次第に夏を感じる気温になっていますが、みなさまいかがお過ごしですか?
私は日頃1歳~大人の方のレッスンを担当しています。


これまでの指導経験で携わってきた子は、1.000名を超えたことと思いますが、
時代とともに変わったこと、変わらないこと両方あります。


近年特に感じる変化は、「忍耐強くコツコツ努力できる子が減っているということ」でしょうか?
なぜか?と考えると理由は一つではないように思いますが、
現代社会において、不登校が増えていたり、社会に出て3年以内の方の離職率が高くなっていることを考えると、
教育に携わる立場として、やはり考えなくてはいけないと思って来ました。




前述しましたことは、簡単なことではありませんが、メンタルから来るものが大きいですから、
小学生までの習慣性が大きな意味を持つように感じています。


何かに取り組もうと思ったら、必ず壁にはぶつかるもの。

それを「課題」と思えるか、越えられないものと思ってしまうか?でまず方向は全く別のものになります。
大きな課題も、小さく分けて、毎日少しずつ取り組んでいけば、いつの間にか足し算になるものですが、
その努力の部分から逃げてしまい、急にやろうと思っても、それは失敗に終わってしまうため、
「出来ない」という気持ちが芽生えてしまい悪循環に陥ります。


スモールステップからの成功体験を重ねて育った子は、少しうまくいかないことも、
「やり方」を工夫すれば良いということを自然と学んでいます。
考え方の面でも習慣性が育っているということを表します。


行動面でも、小さな感情の問題に左右されず、粛々と努力を重ねることができますから、
結果さまざまな形で、足し算になっていることでしょう。


しかしながら、少しうまくいかなかったことに左右されてしまうように育ってしまうと、
成長と共に自分自身で問題解決をしなくてはならなくなった時に、「辞める」という選択しか芽生えないのかもしれません。


どのような分野でも、成功している方は、ただただ行動しているだけです。
小さなうちから、気分やちょっとの体調に左右されることなく、安定した日常のルーティンを持って生活しているお子さんは、
思った結果が得られなくても、少しの時間落ち込みはしても、またすぐに行動を始めます。


しかし、日常生活のアップダウンが激しいお子さんは、感情のアップダウンも激しいものです。


習慣性を育てるという意味では、楽器の練習はとても効果的です。
心の持ち方の習慣性は、成人になった時には大きな差になって現れます。


現代は、夏休みのラジオ体操も日数が大幅に減少し、学校がある日と長期休みの生活を同じように保つことも、
自分自身で気を付けないと難しくなりました。
ゲームやYouTube等からの影響で夜更かしをし、結果朝起きることが辛いと感じるお子さんも増えています。



でも、原因がわかっていれば、改善策を考えることもできそうですね。
成人までにどんな習慣の子になっていて欲しいですか?
成人するまでの子どもたちへの尊い贈り物。
小学生までの間の習慣性を今一度考えられてみてください。

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