コラム

褒める?褒めない?子どもとの距離感

新年度もスタート。
ご入園、ご入学の皆様、おめでとうございます。
新しい環境が、新たな出会いに恵まれますよう心よりお祈り申し上げます。


インターネットが普及し、現代人が一日に得る情報は江戸時代の1年分、平安時代の一生分にもなるそうです。
そのような環境下では、さまざまな情報に思い悩むこともあるのではないでしょうか?



特にお子さんの子育てについては、何が正解なのか?きっと皆さんお考えになることでしょう。


近年は、「自己肯定感」という言葉にスポットライトが当てられたことで、
叱ってはいけない、褒めなくてはいけない、とお考えの方も多いのではないでしょうか?


でも、叱ったとしても、褒めなかったとしても、自己肯定感が高いお子さんは育まれます。





自己肯定感とは、どんな自分だとしても、自分は自分として存在していいのだと思えること。
成績がよかったとしてもそうでなかったとしても、何かの能力に秀でていたとしてもそうではなかったとしても、
ありのままのあなたの存在が尊いのだと感じさせてあげることができたら、叱っても、褒めなくても問題ありません。


反対に叱るのは愛情あってのこそのこと。
褒めないことも、信頼関係が築かれていればこそのことであれば、むしろおかしな褒め方をすることより良いことです。


教育の道も長くなると、行き着くところは心理学になります。


伸びる子に育むために大切なのは、お子さん自身のやる気を育てること。


お子さんの頑張る気持ち、集中していることを褒めることで、もっとやる気スイッチが入るならば、褒めることも得策です。
しかし、結果に対して褒めてしまうと、誤った方向にいってしまいます。


反対にお子さんの性格によっては、褒めることではなく、少し悔しい思いを感じた方がやる気を起こす子もいることでしょう。
特に頭の良いお子さんは、変に褒められることで本心ではない大人の気持ちを感じ取ってしまい、気持ちが遠のいてしまうこともあります。
(その大人の方に一線を引いてしまいます)


ですから、今日のタイトルにしました褒めること、褒めないこと、どちらも正解だと思います。
何よりもお子さんの心理状態を考えた上で、お子さんとの距離感を決めてあげてください。


私自身もその子の性格によって、またその子と親御さんの関係性によって、子どもたちとの距離間は変えています。



お子さんは、「させられている=義務感」はないでしょうか?
お子さん自身が主体的に取り組む環境を作れていますか?


主体的に取り組んでいく距離感は、10歳頃までに構築していくことが理想です。


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