コラム

絶対音感が育った子の音楽教育

金木犀の香りが幸せを運んでくれていますね。
こんにちは、日本こども音楽教育教会代表理事の滝澤香織でございます。


絶対音感とは・・・基準となる音がなくても、音の高さが即座にわかる能力です。


私どもでは2016年より絶対音感指導士養成講座をスタートし、全国に絶対音感プログラムの輪が広がっておりますが、
絶対音感は特別な能力ではなく、適切な時期に適切な聞き取りのトレーニングをすると、
誰もが身につけることができる力です。


幼児期は感覚神経が発達する時期で、中でも聴覚神経は最も発達が早く、
赤ちゃんは胎生7か月から音が聞こえていると言われています。



絶対音感プログラムは、440Hrz~442Hrzに調律されたピアノでトレーニングをしていきますが、
早い方は半年ほどで絶対音感が身についていきます。


プログラムの後半になると、すべての子が見せてくれる反応があります。
ピアノのレッスンでは習っていない、テレビで聞いた曲や幼稚園で習った曲をピアノで弾いて聞かせてくれるのです。


その姿は実に楽しそうで、レッスンで習っている曲を弾くのよりも、
「すごいでしょう!」と自信満々の姿で披露してくれる様子を見ていると、このプログラムをはじめてよかったなと心の底から思います。


小さなうちは初めての経験がいっぱいです。
そういった時に自信をもって取り組めるかどうかは、学びそのものの意欲を大きく変えます。


当たり前のようにピアノから聞こえてくる音がわかるようになった子は、
世の中で聞こえる音楽はすべて「ドレミ」で聞こえていますから、知らない音楽もドレミで歌えます。


私は子どもたちの音楽教育の最終目標は「自己開放できるものを持たせてあげること」だと思ってきました。
ごくごく自然な日常として、鼻歌のように音楽が楽しめる子どもたちの姿は指導者の希望です。


このところは海外にお住いの方からも弊会にお問い合わせいただけるようになりました。
世界中のたくさんの子どもたちに輪が広がりますことを願っております。




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