コラム

地頭が良い子は何が違う?

9月に入り、朝夕は秋へと移り変わる風を感じるようになりましたね。
秋は日本の美しい四季の中でも最も好きな季節です。



最近、西岡壱誠さんの「東大思考」という本が話題になっておりますが、
その中には、頭の良い方の頭の使い方について紹介されていました。



印象に残ったいくつかを通じて共通して感じたことは 視野の広さ でした。






偏差値35から二浪を経て、東大に入学なさった著者は、周りにいる東大生を徹底リサーチなさり、
その中で気づいた「頭の使い方の違い」を実践した結果、
ご自分も入ることができたとおっしゃっています。


例えば、1853年にペリーが来航したことを習うと、「1853年 ペリー来航」と暗記するだけではなく、
「なぜペリーはそのタイミングでやってきたのだろう?」という考え方をなさるそうです。
すると、同じ頃にヨーロッパではクリミア戦争が起こっていて、
そのことを背景としてペリーが日本を訪れ開国を求められたという流れが見えてくるとのこと。


何かが起こるときには、その要因となるものがあり、そのもの自体を理解しておけば、
双方向に情報がつながるため忘れないのだということでした。


そして印象に残ったのが、
東大生の多くは「ミクロとマクロ」を行き来して物事を理解しているという一説。
わかりやすくお伝えすると、今習ったこと(マクロ)を自分の経験してきたこと(ミクロ)の
どの考え方に繋げていけばよいのか、置き換えながら考えていくそうです。


では、習った考え方を自分バージョンに置き換えて考えていくために、
子どもの頃からどんな取り組みができるでしょうか?


この話を伺った時に、私は私の父のことを思い出しました。
私がまだ幼稚園児だった頃、夜布団へ入ると毎晩クイズを出してくれました。


まずはじめは、天気予報でよく見る関東地方の県名から始まり、
その次は他の地方の県名、県名が全国言えるようになったら、
次は県庁所在地名と出題されました。
同時に日曜日には各地の観光地へ連れて行ってくれたり、
夏休み等は車で家族旅行に行くのが恒例となっていました。


おかげで子どもの頃の私の趣味は地図を眺めることと、
旅行番組を見ることでした。


よく音楽でなかったら、何を選んでいましたか?と聞かれますが、
考古学を専攻したかったなと思います。


一見全く違うことのようにお感じになることかと思いますが、
私は自分が住んでいるのではない世界を知りたいのです。



習ったことと、現実がつながる身近な体験として、
旅行は最高のきっかけになることでしょう。


身近な日本の中でつながる体感ができると、
今度は日本と世界を置き換えて考えることができるようになります。


「ミクロ」と「マクロ」を行き来して考える回路を育てるためには、
子どもの頃の経験が大きく影響するのではないかと感じています。


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