コラム
ソルフェージュってなぁに?②聴音
台風15号による被害で、千葉県の停電は一週間にも及び激甚災害に指定されたとのこと。
まだまだお昼間は暑さが厳しい時間帯もありますから、
一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
先週よりソルフェージュについてご紹介しておりますが、
今日は項目ごとにどんなことをするのか?どんな力が育つのか?についてお話しいたします。
まずはじめは、「聴音」についてお話ししたいと思います。
上の図のように、ソルフェージュのレッスンでは、大きく4つの項目を学んでいきます。
聴音、楽典、新曲視唱、リズムトレーニングをバランスよく学び、
楽器のお稽古に役立てていくことを目標としています。
聴音にはいくつか種類がございます。
表でも分けてまとめていますが、リズム聴音、旋律聴音、2声聴音、3声聴音、4声聴音等が挙げられます。
リズム聴音は、ある決まった音一音のみで、リズムを聴かせることを目的とします。
リズムの仕組みの根本を学ぶことで、音楽の三大要素である、
リズム、メロディー、ハーモニーのうち「リズム」の部分をしっかりと理解することができるようになります。
旋律聴音では、リズム聴音が一音のみで行うのに対し、さまざまな音を使って、
音の高さとリズムの両方を聴きとることが求められます。
絶対音感をお持ちの方は、旋律(メロディー)の音の高さが手に取るようにわかりますから、
聴き取りの時間がとても楽しいようです。
2声聴音、3声聴音、4声聴音は、和声聴音とも呼ばれ、旋律聴音が1パート聴きとるのに対し、
いくつかのパートを聴きとっていきます。
和声聴音の最大の目的は、重なった音の響き(ハーモニー)への関心を高めることにあります。
音楽は独唱や無伴奏曲でない限り、三大要素のハーモニーが存在しています。
このハーモニーの要素が、音楽にさまざまな個性を与え、魅力的な世界を作り出しています。
楽器を演奏する時に、ハーモニーに対しての意識が高いと、
音楽の本当の魅力を知っていくことができるのです。
聴音は「音を聴きとること」が目的ですから、
聴きとったものを五線紙にまとめていくことのみが求められますが、
和音の性質や流れを理解するための和声学という学問も存在します。
音を聴きとったものを楽譜に書いていける力が育つということは、
音符の成り立ちを理解し、リズムの仕組みをわかった上で、音の高さまで即座にわかるということ。
語学もリスニングはわかっても、自分の口から言葉が出てくるというのは、
また一段階高いレベルがなければできることではありませんが、
聴音も同じことが言えます。
もしリズムをどう取るのか、ご自分では解読できなくても、
楽器のお稽古では先生が教えてくださいますから、感覚的理解ができればそれで解決してしまう部分はあります。
ですが、聴音の理解が出来ているお子さんは、音を聴きながら体感し、
同時に知的理解面も十分にできていることを表しますから、
自分自身の力で楽譜から読んだものを形にしていくことが可能になります。
言わば、音楽的な自立を助ける上で、マストなのが聴音です。
まだまだお昼間は暑さが厳しい時間帯もありますから、
一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
先週よりソルフェージュについてご紹介しておりますが、
今日は項目ごとにどんなことをするのか?どんな力が育つのか?についてお話しいたします。
まずはじめは、「聴音」についてお話ししたいと思います。
上の図のように、ソルフェージュのレッスンでは、大きく4つの項目を学んでいきます。
聴音、楽典、新曲視唱、リズムトレーニングをバランスよく学び、
楽器のお稽古に役立てていくことを目標としています。
聴音にはいくつか種類がございます。
表でも分けてまとめていますが、リズム聴音、旋律聴音、2声聴音、3声聴音、4声聴音等が挙げられます。
リズム聴音は、ある決まった音一音のみで、リズムを聴かせることを目的とします。
リズムの仕組みの根本を学ぶことで、音楽の三大要素である、
リズム、メロディー、ハーモニーのうち「リズム」の部分をしっかりと理解することができるようになります。
旋律聴音では、リズム聴音が一音のみで行うのに対し、さまざまな音を使って、
音の高さとリズムの両方を聴きとることが求められます。
絶対音感をお持ちの方は、旋律(メロディー)の音の高さが手に取るようにわかりますから、
聴き取りの時間がとても楽しいようです。
2声聴音、3声聴音、4声聴音は、和声聴音とも呼ばれ、旋律聴音が1パート聴きとるのに対し、
いくつかのパートを聴きとっていきます。
和声聴音の最大の目的は、重なった音の響き(ハーモニー)への関心を高めることにあります。
音楽は独唱や無伴奏曲でない限り、三大要素のハーモニーが存在しています。
このハーモニーの要素が、音楽にさまざまな個性を与え、魅力的な世界を作り出しています。
楽器を演奏する時に、ハーモニーに対しての意識が高いと、
音楽の本当の魅力を知っていくことができるのです。
聴音は「音を聴きとること」が目的ですから、
聴きとったものを五線紙にまとめていくことのみが求められますが、
和音の性質や流れを理解するための和声学という学問も存在します。
音を聴きとったものを楽譜に書いていける力が育つということは、
音符の成り立ちを理解し、リズムの仕組みをわかった上で、音の高さまで即座にわかるということ。
語学もリスニングはわかっても、自分の口から言葉が出てくるというのは、
また一段階高いレベルがなければできることではありませんが、
聴音も同じことが言えます。
もしリズムをどう取るのか、ご自分では解読できなくても、
楽器のお稽古では先生が教えてくださいますから、感覚的理解ができればそれで解決してしまう部分はあります。
ですが、聴音の理解が出来ているお子さんは、音を聴きながら体感し、
同時に知的理解面も十分にできていることを表しますから、
自分自身の力で楽譜から読んだものを形にしていくことが可能になります。
言わば、音楽的な自立を助ける上で、マストなのが聴音です。