コラム

リフレーミングできる心の持ち方

長かった梅雨もようやく夏空が見られる季節となりました。
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


音楽のお稽古に従事することは、長い間子どもたちの成長に携わっていくことになります。
音楽を一生涯の楽しみにしてあげられるように、その基礎となる力を育ててあげることと同時に、
人として成長していく中での心の根幹となるものを育ててあげることも、
大切な成長期に関わる者に出来ることだと感じてきました。




私は指導者になって20数年となりますが、その間保護者の方や教室生をご存知の方からは、
「先生のお教室の上級生はみなさん学業も優秀でいらっしゃいますよね」とお褒め頂いてきました。


それは私の教室の生徒だからということだけでなく、
「一つのことを長く続けていくことが出来る子」という考え方が正しいと私自身は感じています。


長く続けていくためには、さまざまな工夫が要されます。
続けていくための基礎的な力があることだけでなく、
時間の使い方が上手に出来ることも必要とされます。
しかし最も大切なことは、うまくいく時もいかない時も、心を健全に保てることだと思います。


人生は山あり谷ありだと申しますが、
いかなる時も 何が最終目標かを根幹に持ち、その過程で起こる小さな出来事には振り回されないこと。


それにはリフレーミング(同じ出来事もとらえ方を変えること)出来る心の持ち方が
備わっているかどうかが大きく影響します。


例えば、中学生はあらゆる意味で、自由に使える時間は少なります。
でも、少なくなるだけで、まったくなくなるわけではありませんから、
時間を上手に使うことが出来れば、「やりたいこと」の大半はできるはずです。


しかし、自由に使える時間が少なくなる=無理だ と思ってしまったら、
もうそこからは何も生まれません。


ここで私が申し上げたいのは、一見マイナスに思えることも、
いかにプラスの発想に変えることが出来るかで、何倍もの成果が生まれるということです。


人生においては、誰しも同じ数だけの困難が待ち受けていると言われます。
だとしたら、心の持ち方は大きな財産になります。


人間の社会的価値観が形成されていくのは、大きく4期にわかれていますが、
幼児のうちはご家族からの影響が一番大きな時期です。


特に幼児期は、人生で初めて経験することもたくさん待ち受けていますから、
その時に少し顔色が変わったお子さんの表情を見たら、どんな言葉をかけてあげたら良いでしょうか?


「大丈夫だよ」と、お子さんの心に共感してあげることも1つですが、
ぜひ「わくわくするね!」と掛けてあげてください。


お子さんにとっては、その物事自体まだどんなものかもわからないものですから、
わくわくするね!と声を掛けてあげることで、これから待ち受けている初めて出会うものに対しても、
ワクワクするお子さんに育っていきます。


人生は冒険の連続です。
発想の持ち方の違いで、人生そのものも変わってくのかもしれないですね。


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