コラム

子どもを伸ばす5つの大切なこと ④

この頃は、朝夕肌寒いくらいになり、秋の深まりを感じております。
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


シリーズでお伝えしております「子どもを伸ばす5つの大切なこと」の4つ目は、
子どもを尊重すること=子ども扱いしないことです。


これは、厳しく接しましょうということではなく、
子どもたちの持っている力を信じること。




子どもたちと接する時、「子どもだから出来ないはず」と知らず知らずのうちに
あきらめてしまうことはありませんか?


子どもたちは無限の可能性を持っています。


しかしながら、「ダメ」と思って接すると、
そのお気持ちは子どもたちにも伝わってしまいます。


もちろん子どもですから、出来ると思うことでも時間がかかるかもしれません。
ですが、まず子どもたちの気持ちを尊重してあげてください。


子育て=待つことだと申しますが、
もしかしたらそういった意味で生まれてきた考え方なのではないかとも思います。


お子さんの性格によっても変わってきますが、まず大人の価値観はお子さんに影響を与えます。
大切なことは、メンタルブロックをかけないことです。
「やってみたい」「やってみよう」とお子さんが思う気持ちを大切にしてあげてください。


もう一つ、子どもの脳を活性化するためにも、「子ども扱いしない」という考え方は重要です。
子どもさんの中には、「○○はなに?」と答えを聞こうとするお子さんもいらっしゃるかもしれません。


しかし、その時にも簡単に答えは教えないことです。
私はレッスンの際に、子どもたちに日付を毎週書かせるのですが、
「今日って何日?」と聞かれた場合、小学生にはまず答えは教えません。


毎週来ている習い事ですから、
「先週の日にちに7を足してごらん?」とか、
「今日は学校で何日と書いたの?」とか、
考えるための脳を動かす言葉がけをすることにしています。


もちろん答えてしまった方が格段にはやいですが、
音楽でも学校のお勉強でも、覚えたままで答えが出ることの方がごくごくわずかで、
大切なことはいかに答えを導き出すか、やわらかい思考を持っているかが求められるからです。


答えを導き出すための言葉がけをするためには、
子どもたちの理解力や語彙力を、日常生活を考えた上で、
こちらの方向から考えさせれば答えが出せるはず!という考え方をしなくてはいけませんが、
いつも心の中には「必ずわかるはず!」と子どもの能力を信じる気持ちがあります。


子育ての秘訣は待つこととは、よく言ったものだと思います。

いつもあたたかな眼差しで見守ってあげたいですね。


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