コラム
幼稚園児のコンクールレッスン
秋らしい風が吹くようになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は幼稚園児のコンクールレッスンについてお話しいたします。
小学生の生徒さんたちがコンクールへ出場したいという気持ちは、
学年が上がるほどにご自身の気持ちが強くなり、だんだんには目標と行動が一致するように
なってきますが、幼稚園児の生徒さんたちのコンクールレッスンは大きく状況が変わってきます。
コンクールに挑戦したいと思われる生徒さんたちの大半は、
保護者の方のお気持ちでコンクールへの参加を決めてらっしゃるため、
コンクールそのものがどんなものかもわからなければ、
どうして出るのかも全くわからない状況で「頑張ろう!」と言葉を掛けても、
まずどうして何度も同じことをさせられるのかが理解できないでいるため、
練習そのものに拒否反応を起こすお子さんも少なくありません。
ここはやはり経験と、経験から来る気持ちの違いで、
年中さんと年長さんでは、反応が大きく変わってきます。
年長さんは、集中力が長くなったということもありますが、
年中さんで一度コンクールの舞台を経験しているお子さんは、
「楽しかった気持ち」「悔しかった気持ち」がすでにありますので、
ポイント練習をする際にも、どうして何度も同じところをするのかも納得しています。
この経験はとても大きく、年中さんから考えれば、2倍、3倍の回数をさせても、
集中して飽きずに取り組むことが出来ます。
しかしながら、年中さんにとっては初めての経験となることが多いコンクール。
なかなか大人の思うようにポイント練習をしてはくれません。
小さな年齢ほど、自分の欲求に対して素直ですから、
自分は最後まで練習してあって、先生に聞いて欲しいのに、
先に進ませてもらえないことは、忍耐以外の何物でもないためです。
年長さんと同じような質のレッスンをしようと思っても、
それはやはり時期を待つしかないと感じます。
では、年中さんたちにポイント練習で同じ部分を何度も弾かせたい時は、
その都度その都度、頑張ったことに対する「認める」言葉がけをしてあげることです。
反応はそれぞれですが、「わぁ、すごいね!」「上手に出来たね!」と、
頑張っていることに対して、そのたび毎に声を掛けてあげると、
年中さんのお子さんでも何回かアプローチすることが出来ます。
これは、レッスンで先生とのやり取りだけでなく、
ご自宅でのお母さまとの練習の過程でも同じことが言えます。
コンクールは、先に日程が決まっているものですから、
どうしても「時間が迫っている」という気持ちが大人の方には芽生えます。
そうすると、私も含めてついつい事を急ぎがちですが、
その時に子どもたちの心理も考えて、言葉を選ぶと楽しみながら音楽を高めていくことに繋がります。
急がば回れとは、本当にその通りだなと思います。
これからまた秋のコンクールシーズンですね。
ぜひ音楽の好きなお子さん、音楽を通じて目標へ向けて努力する楽しみを味わえるお子さんがたくさん育っていきますことを願っております。
今回は幼稚園児のコンクールレッスンについてお話しいたします。
小学生の生徒さんたちがコンクールへ出場したいという気持ちは、
学年が上がるほどにご自身の気持ちが強くなり、だんだんには目標と行動が一致するように
なってきますが、幼稚園児の生徒さんたちのコンクールレッスンは大きく状況が変わってきます。
コンクールに挑戦したいと思われる生徒さんたちの大半は、
保護者の方のお気持ちでコンクールへの参加を決めてらっしゃるため、
コンクールそのものがどんなものかもわからなければ、
どうして出るのかも全くわからない状況で「頑張ろう!」と言葉を掛けても、
まずどうして何度も同じことをさせられるのかが理解できないでいるため、
練習そのものに拒否反応を起こすお子さんも少なくありません。
ここはやはり経験と、経験から来る気持ちの違いで、
年中さんと年長さんでは、反応が大きく変わってきます。
年長さんは、集中力が長くなったということもありますが、
年中さんで一度コンクールの舞台を経験しているお子さんは、
「楽しかった気持ち」「悔しかった気持ち」がすでにありますので、
ポイント練習をする際にも、どうして何度も同じところをするのかも納得しています。
この経験はとても大きく、年中さんから考えれば、2倍、3倍の回数をさせても、
集中して飽きずに取り組むことが出来ます。
しかしながら、年中さんにとっては初めての経験となることが多いコンクール。
なかなか大人の思うようにポイント練習をしてはくれません。
小さな年齢ほど、自分の欲求に対して素直ですから、
自分は最後まで練習してあって、先生に聞いて欲しいのに、
先に進ませてもらえないことは、忍耐以外の何物でもないためです。
年長さんと同じような質のレッスンをしようと思っても、
それはやはり時期を待つしかないと感じます。
では、年中さんたちにポイント練習で同じ部分を何度も弾かせたい時は、
その都度その都度、頑張ったことに対する「認める」言葉がけをしてあげることです。
反応はそれぞれですが、「わぁ、すごいね!」「上手に出来たね!」と、
頑張っていることに対して、そのたび毎に声を掛けてあげると、
年中さんのお子さんでも何回かアプローチすることが出来ます。
これは、レッスンで先生とのやり取りだけでなく、
ご自宅でのお母さまとの練習の過程でも同じことが言えます。
コンクールは、先に日程が決まっているものですから、
どうしても「時間が迫っている」という気持ちが大人の方には芽生えます。
そうすると、私も含めてついつい事を急ぎがちですが、
その時に子どもたちの心理も考えて、言葉を選ぶと楽しみながら音楽を高めていくことに繋がります。
急がば回れとは、本当にその通りだなと思います。
これからまた秋のコンクールシーズンですね。
ぜひ音楽の好きなお子さん、音楽を通じて目標へ向けて努力する楽しみを味わえるお子さんがたくさん育っていきますことを願っております。