コラム

因数分解できる力

音楽を学ぶ上で、上達のためとても大切だと感じますのが、
「ソルフェージュ力」です。


奏法(演奏の技術)を考える時も、表現の仕方を考える時も、
必ずヒントとなるのは楽譜ですが、
楽譜は、お勉強と違い、覚えなくてはいけないことがすごくあるかと言うと、
覚えることは土台となる基礎的な考え方が大部分を占め、
あとは知っている考え方のどれにあてはまるかを読む力が重要となります。



ソルフェージュのレッスンは、この楽譜を読む力を育てています。

楽譜を読む時に必要なのが、
1.音の高さ
2.リズム
3.運指
4.表情記号
5.拍子
6.音価
7.音型
8.和声

が基本となりますが、このように音の高さやリズム、運指、表情記号等、
楽譜上に見えているものを読むのは、まだ読むべきことの半分でしかありません。


ソルフェージュのレッスンでは、導入期は楽譜を速く読めるようにすること、
リズムを正確に取れるようにすること等も取り組みますが、
そこから先の読むべきことの知識を学ぶのがソルフェージュレッスンの醍醐味だとお考え下さい。


実は、楽譜を読むためのことはセオリーをおさえればよい部分が多いのですが、
基本の考え方を応用して読み解くために必要なのは、
楽譜を分析し、どの考え方にあてはまるのか、正に因数分解できる能力です。


今習っていることは出来るけれど、他の曲を弾く上でも考え方は応用できる部分が
多々ございますが、曲が変わっても考え方を反映できるかどうかで、
上達のスピードは大きく違ってしまいます。


楽器のお稽古をなさるのと同時に、ソルフェージュ力も磨かれるように、
小さなうちからぜひお勉強ください。

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