コラム

絶対音感が育った先にあるもの

弊会では、絶対音感プログラムを指導するための絶対音感指導士養成講座を行っておりますが、
未来ある子どもたちの教育がより豊かなものになって欲しい、
音楽を学ぶための可能性を広げてあげたいという思いで始めました。


「音感」と呼ばれるものは、絶対音感(何の音かが即座にわかる力)の他に、
相対音感(基準となる音を頼りに音程を定める)もございますが、
どちらが素晴らしいということではなく、どちらも身に付いていることで、
楽器の上達の助けともなりますし、音楽を楽しむための可能性も広がります。




両方を身に付けている方は、意識してどちらの力を使っているというよりは、
無意識のうちに両方を駆使して音楽を形成しています。


絶対音の楽器というとピアノ等鍵盤楽器が挙げられ、
弦楽器や声楽等は相対的な力を使って、音から音の幅(音程)で音の高さを選んでいますが、
相対音感だけで演奏しているかと言えば、絶対音感があった上で演奏されている方は、
音程の正確性もより確かなものになっています。


では、絶対音感だけを身に付けた方が、上述しましたように相対音感も必要な楽器を
演奏した場合には、確かな音程が定められるかといえば、絶対音感を持っていても、
相対音感の力を自然に選んで使っているケースも多いものです。


絶対音感を持っていると素晴らしい点は、楽譜がなくても、幼稚園や学校で習った曲、
テレビ等で聴いて「弾いてみたいな」という気持ちが起きた時に、
自分の力だけで音にすることが出来ることが挙げられます。


絶対音感は聴覚神経が完成する8歳までの時期にトレーニングをすると、
どなたでも身に付けることが出来る能力ですが、
「弾いてみたい!」「上手になりたい!」というお子さんの気持ちを伸ばしてあげるためには、
かけがえのない大切な能力だと感じております。


これからも多くのお子さん方に身に付けて頂く環境を作れるよう、
絶対音感プログラムが多くの皆様の助けになることを願っております。



過去の記事

全て見る