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やらなくちゃ!のメカニズム

発表会前なのに。。。コンクール前なのに、自分から練習しようとしない。。。
こんなことはないでしょうか?


本当なら、自分からどんどん意欲を持って練習してほしい。それが保護者の皆様のお気持ちだと思います。


人間の感情には、3段階のレベルがあるそうです。



一番浅いレベルに 理性 の層。
理性の層で話をしても、経験の豊富な大人でしたらいろいろなことが理解できますが、
それでも人を動かすことは難しいことかと思います。


そして第2レベルとして、感情 の層。
訴えかける側の「気持ち」も含めて話をすることで、聞く相手の感情も動かすことはできます。

しかしながら、子どもたちにとっては「遊びたい」という気持ちの方が勝ってしまい、
練習はついつい後回しになってしまいがちです。


そして最も一番深いところにあるのが、本能(生存) の層です。
「このままではまずい。目標が実現しない」
という感情が、子どもたち自身の心に芽生えれば、自ずと練習に向かうようになります。


では、どうしたらその層まで訴えかけることが出来るでしょうか?


それには、一方的に叱っても効果はありません。
反発心の方が先に芽生えてしまうからです。


おすすめしたいのは、自分自身で感じ、考えさせることです。

それには、目標を叶えるためには、自分自身の演奏がどのくらいのレベルになるべきかを話してあげることをおすすめします。

➀そのコンクールでは、どのくらいの人たちが次へ進むことが出来るのか。
②だいたいそういう人たちが、どのくらいの時間練習しているのか。
③そのレベルの演奏にするためには、どういうことが出来るのが必要か。


その話を穏やかにしてあげた以上は、自分自身で考えさせることこそが、
自ら練習に向かうための秘訣だと感じます。


もう一点大切なのが、良い演奏を聴く機会を作ってあげることです。
価値観が低くては、自分の演奏に満足する点ももちろん低くなります。


ですから、心が動くほどの演奏を聴く経験をたくさんさせてあげてください。


意欲があっても、時には疲れてしまうこともあります。
一番お近くにいらっしゃる保護者の皆様には、子どもたちの努力を認めてあげることをお願いしたいです。
そうすることで、自分の力で努力出来る力が育っていきます。


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