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講師育成の仕事
私13年大手音楽教室勤務してきまして、独立して3年目のことでした。
音楽教室では、グループレッスンの講師をしていましたので、2歳~成人に至るまで、
たくさんの方の指導に就かせて頂くことが出来、多くのことを学びました。
音大生の頃から、ご近所のお子さんたちの指導はしておりましたが、
その頃とは違ったたくさんの発見もあり、毎日が新鮮でした。
その当時から思っていたことが、「どういう指導者に習うかで生徒さんの将来が変わってしまう」ということでした。
音楽的な能力ももちろんそうですが、発表会を見ていると、
先生ごとに生徒さんのキャラクターもまるで違うということをいつも感じていました。
とても折り目正しく静かに取り組むクラス、にぎやかで明らかに先生の指示を聞かないと行動できないクラス。
前者は先生が指揮官のように厳しく、後者はなんでも先生が段取ってしまうため、自発的な行動ができないことが感じ取れました。
指導に携わる中で、いつも念頭におかなくてはいけないのが、「子どもたちとの距離の取り方」だと感じました。
私の生徒さんたちの中にも指導者になりたいという子が育ってきて、彼女たちに常に伝えてきていることが、
「親切は親切ではない」ということです。
何から何まで丁寧に教えてしまうと、気が付いた時には、言われる指示には従えても、
自分で何かを切り拓く力が育っていない。
だからこそ、いつも子どもたちの様子を観察し、出来そうだと感じたことは、本人に任せてみること。
この引き際が指導者として最大のテーマだと感じました。
それからは、発達学だけでなく、さまざまな心理学も学びました。
習い事の講師は、長い間に亘って、お子さんの成長に携わっていく仕事。
信念を持ち、常に前を向いて、学び続ける気持ちがある方が良い指導者だと思います。
実際にさまざまな講座に出かけ、多くのことを学んでらっしゃる先生方の様子をたくさん拝見してきました。
そういう先生方のサポートが出来たらと考え、講座事業をスタートしました。
また、絶対音感プログラムを学ぶ方の中には、転勤族の方もたくさんいらっしゃいます。
転勤先でも安心して学んでいただくことが出来るよう、全国に講師の輪を広げることが出来る環境を整えたいと考えております。
カテゴリ:
(一般社団法人日本こども音楽教育協会) 2016年11月 4日 06:43
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