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習慣こそすべて
当たり前のことを当たり前のようにやり抜く力だと思います。
なぜならば、どんなことも一つ一つ積み上げていくことこそが力になるためです。
私は音大卒業からしばらく大手音楽教室に勤務しておりました。
グループレッスンの講師をしていましたので、レッスンの中で今日やった宿題をノートに書かせた時のこと、
「線の上にみぎてと書いて、ひくに〇をつけてね」と伝えると、
1年生の女の子は、丁寧に漢字で「右手」と書いている一方で、
2年生の子は、ひらがなで「みぎて」と書いているので、
「右」はもう習ったんじゃない?習った漢字は必ず使おうね」と話したことがありました。
またある時は、「右」の字と「左」の字を同じように「一」から書き始めたのを見たことがあったので、
「右」は「ノ」からで、「左」は「一」からだよね?と聞きますと、
だって面倒くさいんだもん!と答えた一年生がいました。
すかさず、習ってないものは使わなくて良いけれど、習った漢字は必ず使う習慣がついていれば、
絶対に忘れることはないし、習った書き順を必ず守っていれば、
大人になってもどういう順で書くのかが自信を持って言えること、
勉強はその積み重ねで、面倒と思ってしまった瞬間から足し算(積み重ね)にはなっていかないことを話しました。
日常生活のこともまたそうですよね。
歯みがきをきちんとする習慣がついていれば、虫歯になることが防げますし、
整理整頓もお片付けのルールを守れれば、キレイな状態を保つことが出来ます。
音楽においても、覚えることはお勉強よりもずっと少ないので、
どういう時にはどういうことに気を付けるのルールが守られれば、必ず足し算になっていきます。
では、面倒くさいという気持ちはどこから来るのでしょう?
それは、まず急がせないことから始まると感じます。
速く出来ることが良いことなのではなく、丁寧に出来ることが良いことである価値観を育ててあげることが、
習ったことを守り続ける習慣を育てるために、最も大切なことです。
現代の子どもたちは、習い事も増えていると感じますから、「やらなければいけないこと」も増えていると思います。
そのすべてをこなしていくためには、ゆとりを持った計画を立てることが必要となることでしょう。
その計画立ても、大人がしてあげてしまうと、ずっと自分では出来なくなってしまいます。
時に時間はかかっても、一緒にお手伝いしてあげながら、計画を立てる練習をなさると良いと思います。
計画を立てることは、時間の流れを整理整頓することであり、
自分の行動を整理整頓することでもあります。
小さなうちに身に付けさせてあげたいですね。
カテゴリ:
(一般社団法人日本こども音楽教育協会) 2016年11月 1日 08:15
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