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幼児の発達を理解する

幼児期は、まだ出来ないことがいっぱいあります。
ただこの「出来ないこと」、少し時間を掛けてあげればできることと、頑張ってもできないことがありますから、
幼児期の指導をする中で、必ず理解しなくてはいけないことが、上記のことです。


発達学というものは、一般的にを表すもので、そこには必ず個人差があります。
グループレッスンのカリキュラムを組むときには、一般的な発達の時期に合わせて考えていきますが、
個人レッスンの場合、それぞれの発達の度合いや優位性(得意とする感覚)を見極め、
「頑張れば出来そうなこと」は、まだ時期ではないからというのではなく、
可能性として教えてあげることが、お子さんの可能性を伸ばしてあげることに繋がっていきます。



反復行動が好きな時期(2~4歳)の頃は、知っているものが楽しい時期ですが、その時期を過ぎていくと、
集中力を維持させるためには、「少し頑張ればできること」にどんどんチャレンジさせることが一つの指標となります。

簡単にできてしまうことは、飽きてしまう時期だからです。

反対に「頑張ってもできないこと」に取り組ませることは、意欲を削いでしまうことにも繋がりかねませんから、
少しだけ先の目標を常に提示してあげることが重要になってきます。

幼児期は、感覚神経が著しく発達する時期ですから、「のびる時期」を理解し、
適切なアプローチをしてあげることで、いろんな面での発達を促すお手伝いにもなっていきます。


また感覚神経の発達をスムーズにするためには、バランスよい学習が大切です。
リトミックが小さなうちの教育によいとされるのは、そのためですが、
そちらについては、また改めてご説明します。

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