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子どもへのまなざし

夏も本番となりましたが、いかがお過ごしですか?
このコラムも少し更新が滞ってしまいました(申し訳ありません)


写真は先月訪れました茨城県桜川市にある雨引観音の水中華です。
平日にも関わらず、たくさんのお客様であふれていました。



夏から秋にかけては、全国各地で演奏会だけでなく、音楽のコンクールも多数開催されています。
小さなうちのコンクール出場は、お子さん本人が望んで「出てみたい」という訳ではなく、
目標感を持って取り組める経験をさせたい!とお考えの親御様が挑戦を決めてくださっています。


コンクールは当日の舞台へ向けて、練習の計画を中長期的に立て取り組んでいきますし、
その努力してきたことが成果となって現れることで、お子さんにとっては成功体験を積み重ねていくこともできるため、
その目標が他のことに変わったとしても、コツコツと努力が出来るように育っていきます。


そして同じように「小さな失敗」の経験も自ずとできるものでもあります。
でもこの失敗の体験は、成功体験と同じくらい、いえそれ以上に成長過程で大切なものです。
失敗して悔しさを経験した子は、そこで必ず考えます。
そして次の挑戦へ向けて、工夫、改善をしていく経験ができます。

大人になるまで失敗の経験がなく育った方は大変です。
失敗が「挫折」へと繋がってしまうと、行動を起こすことそのものに抵抗をおぼえてしまう方もいらっしゃいます。


だからこそ、大人のまなざしが届く環境で、挑戦をさせてあげることは、
お子さんの成長過程においてとても大切なことだと感じて来ました。


しかしながら、お子さんの意思ではなく、小さなうちからコンクールへの挑戦を始められた方は、
心にとめておいて頂きたいことがあります。


いつから「お子さんご自身の力で取り組んでいくのか」ということです。
つまり自分事にさせていくのか?を常に考えておきませんと、
小学生中学年~高学年になった時に、「させられている」感覚から抜け出せなくなります。


反対に小さなうちからコンクール等に挑戦なさっているではなく、マイペースにお子さんの意思で楽しく学んでいる方は、
演奏できる曲のレベルこそ変わるかもしれませんが、お稽古が長続きする傾向にあります。


ご本人の意思で決めてきていますから、当然のことと言えば当然なのかもしれません。


親御様が手伝ってこられたことを、お子さんご自身の力だけで任せるのは、
一旦進度はゆっくりになるかもしれません。
しかしながら、長い目線で見ると、絶対に必要なことです。


可愛いからこそ見守る。
いつでも見ていてあげられる距離感で応援してあげたいですね。



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