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子どもたちの価値観が育つのは
みなさんにとって今年はどのような年でしたか?
私は教室生たちの活躍がとても嬉しい一年でした。
11月の終わりには、教室卒業生で現在東京藝術大学附属高校2年在学の柴田陽人くんが、全日本学生音楽コンクール ピアノ部門高校生の部で第3位を頂きました。
会場で聴いておりましたので、ただただ感激の時間でした。
小学生の頃はいつも飛び級でコンクールに出ていたため、演奏順を待つ間にホールの客席後方から見ていると、
身体が小さい彼だけは周りの上級生に並ぶと椅子から頭も見えない状態で、
厳しい環境下での挑戦を心の5分の2くらいは心配しながら、いつも怯まない言葉をかけようと常に思っていました。
今はもう全くその心配はなく、自分の思う音楽を思いっきり表現する姿を頼もしく感じています。
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人間の社会的価値観が育つのは21歳までの間だと言われていますが、
高校生、大学生に育った子たちの言葉を聞いていると、
「あぁ、そんなことよく言っていたな・・・」と微笑むことがあります。
大人の口ぐせは本当に怖いものです。。
ある日、小学生低学年の子たちの会話を聞いていると、
「無理だよ・・・。」
「無理だよね・・・」
無理と思ってしまったら、もうそこからは何も前進しませんから、その子たちに尋ねました。
「できたいの?できたくないの?」
そうすると出来たい!という答えが返ってきたので、
「じゃあ、無理じゃなくて、どうやったら実現できるかを考えよう」
と声をかけ、一緒に行動目標を考えました。
社会学者のモリス・マッセイの説によると、8歳まではご家族からの影響がほぼ大部分を占めるのだそうです。
そしてその後の時期は、周りにいる大人からの影響を受けていくと言われています。
子どもたちの中でも視野を広げていく大切な時期なのです。
いつも前向きな思考ができる子に育むためには、会話の中でリフレーミングを心がけましょう。
リフレーミングとは、NLP心理学の用語で、物事を見る枠組みを変えて、違う視点でとらえることで、ポジティブに解釈できる状態になることを指します。
たとえば、人前で話すことに緊張してしまう・・・方がいらっしゃるとします。
恐らくはあまりの緊張で不安がよぎられることでしょう。
その状態をリフレーミングすると、
「自分のために多くの方が集まってくださった」
「集まってくれた方の役に立てるよう真剣に一生懸命話そう」
と考えることができれば、やる気が起きることでしょう。
一見弱点と思うようなことも、良い方向に考えようと思うと、必ず置き換えが成立します。
例えば、「いつもにぎやかで人の話を聞けない」お子さんは、「自発的で自分の意見をしっかり持っている」ということになりますし、
「臆病でいつも人の後ろからついていく」お子さんは、「状況を観察することができ、慎重に物事を判断できる」ということになります。
本来、人間の一生の中ではみなさん同じくらいの悲しい思いを経験すると言われています。
だからこそとらえ方が大切だと思われませんか?
同じ物事も受け止め方によっては、すべてポジティブな方向に考えることができます。
心理学とは面白いもので、ピグマリオン効果についてもお話しさせていただいたことがありましたが、
期待を持って接していると、子どもたちは期待以上の成果を出していきます。
特にさまざまなことへの経験が少ない児童期は、解決策が自分ではわからなくて不安を抱く子も多いことでしょう。
そのような時には、どうしたら解決できるのか?考え方の手順を会話で整えてあげてください。
カテゴリ:
(一般社団法人日本こども音楽教育協会) 2022年12月12日 19:59
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