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音楽は世界共通の言葉

音楽は世界共通の言葉。

このことを実感しましたのが、音大時代にウィーンへの留学とアメリカへの演奏旅行へ行った時でした。
国は違えど、同じような思いで取り組む姿勢は、とても素敵なことですよね。





ウィーンでのレッスンは、ドイツ語の通訳の方がレッスンに入ってくださいましたが、先生方のおっしゃりたいことは万国共通。

通訳の方の訳を伺わなくとも、何を訴え、どう弾いてとおっしゃっているかは自然と伝わってきます。
音楽の場合、基本言語がイタリア語表記で統一されているということもありますが、
国は変わっても、作曲家生まれた国や時代背景を理解し、音楽を築こうという思いは世界共通なのだと実感した経験でした。


アメリカへの演奏旅行は、合唱全米一のコロラド大学との演奏を経験しました。
自由を重んじ、個人を尊重する考え方で育ってきたアメリカの大学生たちの歌声は、本当にパワーにみなぎり、
一緒に歌っていても、音楽への熱意が伝わってきて心が熱くなりました。


演奏会の中では、日本の歌も歌いました。
ちょうど渡航中に大叔父が癌で他界し、渡航前に最後のお別れはすませておりましたので、
第二次世界大戦中、遠くニューギニアでアメリカと戦っていた大叔父が、この演奏会を観てくれて、
アメリカの方と日本人である私たちが一緒に歌う「浜辺の歌」を聞いたら、今のこの平和な世の中をどんなに喜ぶだろうと思いました。


音楽は世代を越えて楽しめるものですが、世界共通でまた楽しめるものでもあります。
海外へご旅行の際には、ぜひ劇場などにも足を運ばれてみてください。





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