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芸術の秋♪コンクール教育に想う

気温が急激に下がり、秋も深まってまいりましたが、みなさまいかがお過ごしですか?
日本こども音楽教育協会 代表理事、おひさまメソッド 代表の滝澤 香織でございます。


コロナ禍以降、私が住む栃木県では大きなコンクールのうち2つがずっと中止されていましたが、
今年はようやく4年ぶりの開催で、生徒さんたちも「やっと!」という思いで練習に励んでいます。



4年ぶりの開催のため、参加者数にどのくらい変化があるものか・・・と懸念しておりましたが、
昨年は開催が予定されていたにも関わらず、デルタ株の流行で急に中止が決定された影響か、
例年の半数ほどしか出場していない学年も多く、考えさせられるものがありました。


私が運営している教室でも、講師間では「今年も開催されないのでは・・・」という声も出ていましたから、
恐らく同じように考え、生徒さんを後押しすることに躊躇された方も多かったのだと思います。


コンクールに出場する!ということは、子どもたちにとっても保護者の方にとっても一大事です。
まずは「頑張ろう!」と気持ちを決めることから始まり、練習の過程ではそれまでとは一段階違う努力の方法を考え、
毎日毎日コツコツと積み上げていきます。


結果が出るものですから、時には思ったこととは違う結果が出ることもありますし、
必ずしも努力が報われるとは限りません。


しかしながら、子どものうちから「目標」を持って、その日のために計画を立て努力をするという経験は、
音楽の習い事だからこそ経験させてあげられることかと感じています。


特にコンクールは、自分一人の努力が結果に結びつきます。
この経験が、中高生になって学業にも大きな力となっているようです。


全国的なコンクールの通過率は、概ね3割~4割程度であり、これは有名大学の合格率とも同じ割合です。
子どもには少し厳しい世界とお感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、
子どものうちからその通過率の中でしか「喜び」を経験できないということを知っている子は、
受験期になっても自ずと行動を決められているようです。


ピアノのコンクールに挑戦される方からは、グランドピアノの購入時期についてよくご相談いただきます。
私自身の考えでは、遅くとも小学4年生(私自身も4年生でした)、早ければ早い方が良いと思っています。


この時期にレベルの高いコンクールに挑戦される方は、操らなくてはいけない音色の数も、
もうアップライトピアノの性能では間に合わなくなります。


ちなみにグランドピアノは160センチほどのものから、280センチ前後のものまでありますが、
大きなものだと楽器が助けてしまう部分があるので、練習用のグランドピアノは180センチ前後のサイズまでのもので充分だと言われています。


今回のコンクールでも4年生以上で金賞(受賞確率2割)を受賞している子たちは、全員が小学4年生までにはグランドピアノで練習を始めていました。
高価なものではありますし、場所の確保も必要ですから、お早めからご検討なさることをお勧めします。




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