HOME > コラム > エッセイ(音楽) > ソルフェージュってなあに?①

コラム

< 子どものうちに大切なことは  |  一覧へ戻る  |  ソルフェージュってなぁに?②聴音 >

ソルフェージュってなあに?①

秋の訪れが待ち遠しい季節となりましたが、いかがお過ごしですか?
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


子どもたちの自立を考える上で大切なソルフェージュ教育。
本日からのコラムでは、ソルフェージュのレッスンでどんなことをするのか?
なぜソルフェージュが自立を助けるのか等、シリーズでお伝えしたいと思います。







ソルフェージュのレッスンは、聴音(聞いた音を楽譜にしていくこと)、
楽典(音楽の理論の勉強)新曲視唱(初めて見た楽譜を歌う)リズムトレーニング等を
主に行います。


これらの勉強をすることで、楽譜を読むはやさは格段に高くなりますし、
楽譜から何を読んだらいいのかを理解することができるようになります。


音楽の三大要素は、リズム、メロディー、ハーモニーだと言われますが、
言葉にするのは簡単なようでも、幼児期から児童期にどこまで理解できるのかと考えますと、
「理解力」の壁がいつもそこにはあります。


三大要素の中でも、特に複雑でもあり、でもだからこそ音楽を豊かなものにしているのが、
「ハーモニー」です。
このハーモニーの勉強までがきちんと理解できれば、
音楽に対する興味も一層深まるものと思います。


クラシック音楽には4つの時代がありますが、その構成の違いも、
曲の中で使われている和音=ハーモニーの変化が大きいです。

またクラシック音楽以外を考えても、ジャズや世界中にあふれる民族音楽も、
音階やそれに伴うハーモニーがどのようなものを使っているかで、それぞれの音楽ができています。


いわば音楽を作っている仕組みを理解していくことになりますが、
楽譜にあるものを音にするだけでなく、そういった知識があれば、
楽譜を形にする時間もはやくなりますし、興味関心も高くなっていくことでしょう。


ピアノを習い始める親御様に「私がピアノが弾けないのですが大丈夫ですか?」と
ご質問いただくことがあります。
これは勉強と同じです。お子さまご本人の理解力を高くしなければ、
本当の楽しみ方を知ることも出来ません。


楽譜から何を読むのかを理解し、音楽の本当の楽しみ方を知るための学ぶがソルフェージュなのです。


次週のコラムでは、レッスンで行うそれぞれの項目の内容と目的をお話ししたいと思います。


カテゴリ:

< 子どものうちに大切なことは  |  一覧へ戻る  |  ソルフェージュってなぁに?②聴音 >

同じカテゴリの記事

2019/12/02エッセイ(音楽)

基礎力を大切に育てましょう

木々の色づきが美しい季節となりました。 こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。 気が付けば師走。 寒さも厳しくなってきましたから、みなさまどうぞお身体ご自愛ください。 子…


2019/09/30エッセイ(音楽)

ソルフェージュってなぁに?④新曲視唱&リズムトレ…

少し前までは就寝時もエアコンをつけていたのが、いつの間にかすっかり涼しくなりましたね。 こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織です。 9月はシリーズで「ソルフェージュって何?」をお伝え…


2019/09/25エッセイ(音楽)

ソルフェージュってなぁに?③楽典

虫の音が秋の訪れを感じさせてくれる季節となりました。 こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織です。 今月シリーズでお話ししています「ソルフェージュ」。 3回目の今回は、楽典についてご説…


2019/09/17エッセイ(音楽)

ソルフェージュってなぁに?②聴音

台風15号による被害で、千葉県の停電は一週間にも及び激甚災害に指定されたとのこと。 まだまだお昼間は暑さが厳しい時間帯もありますから、 一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。 先週よりソルフェージ…


2019/07/19エッセイ(音楽)

楽器の選び方

梅雨の晴れ間が嬉しい季節ですね。 こんにちは。日本こども音楽教育協会代表理事の滝澤香織です。 今週のコラムでは、お稽古のお稽古をはじめようとお考えの方によくご質問頂く、 ピアノの選び方についてお話しし…


このページのTOPへ