HOME > コラム > エッセイ(教育) > 子どもを伸ばす~ピグマリオン効果

コラム

< 子どもの脳を発達させる秘訣  |  一覧へ戻る  |  うららかな春 >

子どもを伸ばす~ピグマリオン効果

次第に春らしさが感じられる今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織です。


自ら行動するお子さん、言われてから「今○○しようと思ってたよ。」と
お返事なさるお子さん、どのような姿も皆可愛いですし、愛しい存在ですが、
どうしてそれぞれに行動のパターンが変わるのか、お考えになったことはありますか?



お子さん方の持って生まれた性格ももちろん関係していますが、
実は接し方の違いも大きく影響していきます。

みなさまは「ピグマリオン効果」という言葉はお聞きになったことはありますか?

ピグマリオン効果とは・・・期待をもって接すると、人間は期待通りの結果を出す傾向があるという
心理的行動の1つです。
これは、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱されたもので、
別名「教育期待効果」または「ローゼンタール効果」とも呼ばれています。


反対に他人から期待を持たないで(悪い印象を持って)関わられることで、
学業やスポーツの成績、作業効率等が下がる現象のことをゴーレム効果と言います。


もちろん過度な期待をもって接することは、
お子さんにとってプレッシャーとも感じてしまうことになりかねません。


ではどのように「期待」してあげたらよいでしょうか?
それは成績等、他人と比較することで期待するのではなく、
「あなたなら、きっとできるよ」と、お子さん自身の解決する力を信じてあげてください。


あなたなら大丈夫という接し方をしてあげると、
お子さん自身、自分の力を信じ、乗り越えようとする力が湧いてきます。


どんなこともあきらめずに、粘り強く頑張ることができるか否かが、
「できる」「できない」にも繋がっていますよね。

そうしてまた次の課題に向けて取り組む原動力となっていく。。。
それこそが、自ら行動を決めていくことにもつながっていきます。


お子さんの心の中に、たくさんのパワーを与えてあげること。


それこそがピグマリオン効果だと感じています。



カテゴリ:

< 子どもの脳を発達させる秘訣  |  一覧へ戻る  |  うららかな春 >

同じカテゴリの記事

2021/01/29エッセイ(教育)

子どもの時間感覚はいつから育つ?

日に日に春へ近づいている光を感じるようになってまいりました。 こんにちは、日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織です。 新しい年を迎え、新年の目標を定めた子どもたちの姿に、 力強さを感じています。…


2020/09/24エッセイ(教育)

地頭が良い子は何が違う?

9月に入り、朝夕は秋へと移り変わる風を感じるようになりましたね。 秋は日本の美しい四季の中でも最も好きな季節です。 最近、西岡壱誠さんの「東大思考」という本が話題になっておりますが、 その中には、頭の…


2020/08/24エッセイ(教育)

3歳までに非認知能力を高めましょう

残暑厳しい夏ですが、みなさまお変わりございませんか? こんにちは、日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。 非認知能力という言葉はご存知ですか? 認知能力とは一般的に知能検査で測定でき…


2020/08/13エッセイ(教育)

幼児の国語力の高め方

生命力あふれる夏の日差しが続いておりますが、みなさまいかがお過ごしですか? こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。 https://www.kaori-takizawa.…


2020/07/31エッセイ(教育)

先を見通す力を育む

長かった梅雨も明け、夏らしい青空が嬉しい季節となりました。 こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。 最近日本のこれから、世界のこれからを思う時間が増え、 これからの未来を…


このページのTOPへ