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考える力

日本中が猛暑続く日々、いかがお過ごしでしょうか?
日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


これからの未来を担う子どもたちの教育に携わってきて、音楽教育がお子さんたちの成長に
どのような力を与えることができるのかは、常に考えるテーマです。


現代は情報化社会。
世の中はたくさんの情報にあふれ、それと共にそのあふれる情報に流されないように、
個々の考えをきちんと持つべき時代が来ていると感じています。





日本の教育は、長年インプット教育で来ました。
知識を教え、その知識で評価がなされてきましたから、
欧米のように「考え」を求められる機会というのは、圧倒的に少なく、
それが欧米諸国から見た日本人のイメージとなっていたのではないかと感じます。


知識はもちろん大切です。
ですが、これから先はその知識を使い、考え方を導く教育が必要とされているように思います。
日本はイノベーターが生まれにくいと言われているそうですが、
それは子どものうちからの教育の習慣が大きいと感じてなりません。


「なぜ」「どうして」を心の中に持つ時期から、
その一つ一つに向き合ってあげること、そして知識と考え方を繋げる取り組みが、
お子さんたちの考える力を伸ばしてあげることになっていきます。


私の母校(栃木県立宇都宮女子高)は、定期試験の答案用紙が原稿用紙なことで有名ですが、
欧米ではそれは当たり前で、子どものうちから穴埋め問題は重要視されていません。


考えを導くにあたり、答えは一つではなくて、
まずは物事に対して自分の考えを持つこと、そしてその考えを論述できる力が重んじられるのです。


知識詰め込みのインプット教育から、
アウトプットできる力を育てる教育へ。


私たちに与えられた大きなテーマだと考えています。

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