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読み聞かせがもたらすもの

桜の花もほころび始め、日本人に生まれた喜びを再認識できる季節となりましたね。
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織です。


今週のエッセイは、子どものうちの読み聞かせについてをまとめたいと思います。
皆さんは1年間でどのくらいの本を読み聞かせなさっていますか?


幼児教室等でもその考え方はまちまちで、
年間3冊でよいから暗記させる。
年間100冊は読む。
とにかくたくさん年間300冊読む。

と様々な考え方にあふれています。




乳幼児期は、1回では記憶は定着しません。
ですから何か伝えたいものがある時、何回か繰り返し伝える必要があります。

また幼児期の子どもたちの特性として、「知っているから楽しい!」ということもあります。
ですので、私のオススメは年間100冊を目安になさると良いと考えます。


絵本の読み聞かせの目的はいくつかありますが、
一番には「経験」ではないかと思います。


嬉しい、悲しいなどの喜怒哀楽の経験、
季節の行事や外国の生活や文化など、まだ知らない世界観の経験。


実際にはまだ経験できていないさまざまな世界観の経験をさせてあげることで、
感じる心が豊かなお子さんに育くまれていきます。


ですから、読み聞かせの絵本の題材も、
自然をテーマとしたもの、外国の文化をテーマとしたもの、
季節の行事等をテーマとしたもの、心が揺れ動くストーリー性のあるもの等、
幅広く選択して読んで差し上げることをおすすめいたします。


読み聞かせは心を豊かにしてくれることはもちろんですが、
集中力を徐々に長くしてあげるためにも、
心が揺れ動く経験を通じて、記憶力を豊かにしてあげることも出来ます。


私自身、本屋さんで1冊ずつ手に取りながら絵本を選ぶことがとても好きです。
見ていてHappyな気持ちになる挿絵。
読むだけで心があたたかくなるストーリー。
ページを開く時のワクワク感は、文字だけの書籍を開く時とはまた違った格別の楽しみがあります。


近年は絵本専門の書店の閉店も相次いでいるそうですが、
電子書籍にはない、紙のぬくもりを残していって欲しいと願っています。

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