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音楽のお稽古を続けるために大切な力

最近のテレビ等では、東大生が子どもの時に習っていたことの
第1位がピアノだと話題になっていますが、その多くの方が小学生ではお辞めになってはいません。


塾や家庭学習で忙しいはずであった児童期からの時期も、
楽器のお稽古を無理なく続けることが出来たのはなぜでしょうか?


今週と来週のエッセイでは、その2つの理由についてお話ししたいと思います。




まず1つ目に大切な力は、「読譜力=楽譜を読める力」です。

弾けてしまえば楽しいはずの楽器も、弾けないうちは面白いと感じることは難しいでしょうし、
弾けるまでにあまりにも時間がかかってしまうと、それでも練習に向かおうと思うことは困難です。

山があまりにも高いと、その山に登ることすらも避けたいのが心情でしょう。


楽曲に取り組む時、すべては楽譜から読み込みます。
楽譜の理解力の高さが、楽曲の豊かさと比例するといっても過言ではありません。


では、読譜力を高くするためには、何が大切でしょうか?
それは、何を読むべきかの理解がなされること、それから幼児期の教育の手順です。


子どもたちにとっては、ひらがなやカタカナ等文字のように形が異なるものとは違い、
音符は「何番目の線が何」と覚える知的理解面が高度です。


だからこそ、大変に思わないための教え方の工夫と、
絶対音感等、耳の感覚を使うだけでなく、同時に楽譜を読ませることが、
楽譜を避けて通らない子に育むためにはとても重要なことなのです。


読譜には、おさえるべきポイントがいくつかございますが、
そのポイントを理解することで、演奏の豊かさも変わってきます。


まずは「音の高さ」や「リズム」を正確にスピーディーに読めるようにすること。

その2つで時間がかかっていると、その先の情報を読むことは困難になります。


音楽のお稽古は大抵の場合、週1回が基本となっていますから、
学校のお勉強と比べると、一週間で楽譜に触れる時間は圧倒的に少なくなります。


ですから、その面では保護者の方のお力をお借りし、
ご自宅でも必ず習慣的に読譜の練習をして頂けますと、力として定着していきます


またソルフェージュのお稽古も、読譜に必要なことを即座に理解できる力を育てるためにあります。
分析的に読める力を、ぜひ児童期までに身に付けてくださいね。

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