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競争心

何かを学ぶ時、自分軸をしっかりと持って、
マイペースに努力するが長い道のりでは最も尊いことに感じておりますが、
ある意味では、「競争心」を持つことも同じくらい大切です。


では何に対して競争心を持つのか?



それは、それまでの「自分自身」に対してです。


出来なかったことが、出来るようになっていくことは誰しもが嬉しいことだと思います。

でも多くの子たちは、「出来そうにないこと」はどうしても取り組む前にくじけがちになります。
そんな時にはどうしたらいいでしょうか?


大人に出来ることは、子どもたちがくじけないで取り組めるようにするお手伝いです。
その一番が前向きになれるための言葉がけです。


「だんだん上手になってきたね」
「すごく良い演奏になってきたね」


と保護者の方の主観で言葉を掛けてあげるのと同様に、
時には過去を振り返らせてあげてください。


前は出来なかったことが今は出来る!
それは努力をしたから!という気持ちが芽生えれば、
少しの困難にくじけることもなくなり、逃げ回路から「どうすればよいか」を考える
肯定的回路に変わっていきます。


その肯定的回路は、小学生のうちに育ててあげたいものです。

なぜなら、勉学でも音楽でも小学生高学年からは、
積み重ねてきた基礎を使い、自分で考え、分析していく気持ちがなければ手伝ってあげようがなくなるためです。


簡単には出来ないかもしれない。
でも発想が変われば、見方を変えれば必ず出来るはず!という気持ちが湧いてくるか、
無理だ。。。とあきらめてしまうかで、結果はまるで別物になります。


ですから、「最初は出来なくても、頑張れば出来るんだ」という、
過去の自分と努力した後の自分を比べる気持ちが経験としてあることは、
子どもたちの心を奮い立たせてくれる活力源となっていきます。


成功とは、あきらめなかった者だけが手に入れられるもの。
だからこそ、子どもの頃から心に蓄えてきたものが大きな財産となるのです。


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